すると、どうだろう。これが以外に面白い。シェイクスピアが生きていた時代は1600年代。日本で言う江戸時代だ。この時代にこういう作品を多く残した彼の凄さをまざまざと見せ付けられた。
シェイクスピアといえばタイツのイメージしかなかった僕だったが、そのエロかわイメージは完全に払拭された。
彼の作品の流れを見ていると、日本における歌舞伎に良く似た部分が出てくる。シェイクスピアは西洋の歌舞伎だと表現した芸術家がいたが、日本では歌舞伎が誕生したあたりだから強ち否定も出来ない。
余談だが、彼の半生をもっとも分かり易くドラマ化した映画は『恋に落ちたシェイクスピア』だと思う。彼が生きていた時代背景も含めて一度ご覧になる事をお勧めする。
とにかく僕は30代を目前にして、シェイクスピアの面白さを知った。いや正確には半分くらいを知ったと思う。
今のところ、僕が最後に出演した舞台は『ハムレット』を別の角度から捕らえた劇団オリジナル作品だ。その舞台で僕は役者なら一度は演じてみたいと思う“ハムレット”を演じさせていただいた。演出家からは稽古の度に鬼のような駄目出しを受けた。今までで一番苦しい作品だったかもしれない。しかし、それだけ苦しんだ分、観客は満員で無事に幕を下ろした。
それ以降僕は舞台には立っていない。自分の中で何か糸が切れたみたいになった。燃え尽き症候群と言うやつかもしれない。
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